New York Diary #1
3月になりました!
すっかり遅く遅くなってしまいましたが、昨年末にニューヨークで上質なサロンのサービスを体験して学ぶというコンセプトの下、実際に行ってきた感想を備忘録的に何度かに分けて書いてみます。
私が訪れたサロンは、ひと昔前(バスキアやアンディ・ウォホールあたりの時代)にアートやファッションの発信源としてスポットライトを浴びていたSOHOのほど近くにあるところ。
私も数あるサロンの中でどこに行こうかと悩んでいたのですが、知らないなりに色々とウェブで情報収集をしてここに決めました。
選ぶ基準としてはカットの単価が100ドル(12,000円)前後。
日本だとかなりお高めのサロンになりますよね。
でも、ちょっと上質を求めると、ニューヨークだと結構当たり前な値段なんです。
テナント料が高いからそうなってしまうんでしょうかね。
あとはなるべく弊店に近い、ミニマルなデザインやコンセプトを打ち出しているところといった感じです。
さて、このサロン、基本的に事前予約です。
ウェブで希望日時を3つピックアップして送信します。
するとサロン側から○月○日の○時○分に来てきてください、と指定されます。
日本のウェブ予約だと空きを見て自分で日時を選び、スタイリストも選べるというお客様主導のシステムが主流です。
一方こちらのサロンはサロン主導で施術日時を指定するので、サロン側としてはスケジュールの組み立てがやりやすそうです。
私も希望日時を送ると、すぐにサロンから確定日時が送られてきました。
施術当日…
ちょうど数十年ぶりの大寒波に襲われていたニューヨーク(マイナス10度ぐらい)だったので、外に出るのも躊躇するぐらいでしたが、そこは仕事と割り切って行って参りました。
地下鉄を降りて、Google Map を使いながらサロンを探していると、サロンのさりげない看板を見つけました。
一見なんのお店なのか分からないぐらい、さりげなく、周りの風景に馴染んでいました。
クーポンだの、期間限定メニューだの、熱いメッセージだのといったお客様を呼び込もうとする広告的な呼び込みはありません。
お客様はサロンにとって大切な存在であるのは当たり前ですが、安売りや押し売りでそれを伝えるというのがちょっと苦手な私からすると、とても好印象でした。
入口の扉を開けると、奥へと続く細い廊下がありました。
一見、商業ビルの無機質な廊下なのですが、そこにはサロンが飾ったであろう絵やアート作品で、サービスを受ける側のワクワク感を大きくしてくれました。
せっかくの路面店なのに、奥まったところにあるのでわかりにくく、これがマイナスポイントになるのですが、それをプラスに変えるアイデアが素敵でした。
さらに、奥まったところにあるというのが、プライベート感やVIP感を感じられるので、これはこれでアリなのかな?と思いました。
10mほど歩くと、サロンの光が漏れる扉がありました。
そしてその扉を開くと、開放的で、温かな自然光が差し込む、美しいサロン空間が広がっていました。
to be continued…