お忘れではないですか?櫛で髪を梳かすことを
皆様は髪を梳かす行為が傷みにつながると勘違いしていませんか?
余談ですが、櫛の起源は古く、古代エジプトでは既に普及していたそうです。
また日本でも今現在一番古いもので縄文時代のものが見つかっているそうです。
用途は様々ですが…。
さて、 ヘアスタイルの変化とともに日本女性の櫛離れが起きているのは何も現代に限ったことではありません。
歴史の教科書を少し思い出してみましょう。
縄文時代から奈良時代までの髪型は結わえているスタイルが多いと思います。
しかし、平安時代に入ると、途端に垂髪が主流にまりますよね、一説によるとこの頃、櫛やかんざしで飾る風習が衰退したと言われています。
ただ、のみやダニなどの吸血虫やフケ・ほこりを取り除く衛生用具としては生活に取り入れていたとは思いますが。
歴史から髪型の移り変わりと道具の関係性を紐解いていくのも面白いですが、詳しくはまた今度にいたしましょう。
さて、本題に戻ります。
櫛やブラシで髪を梳かす行為自体が傷みにつながるのか?
とんでもない、むしろ清潔な頭皮と健やかな毛髪、そして艶やかなヘアスタイルが出来上がります。
ただし、使い方ひとつで、美髪がおブス髪になってしまうことも。
どちらを選択するかは、毎日の皆様の「ひと手間」次第です。
そうそう、ここでまた寄り道です。
街を歩けば、綺麗だな~って思う女性(昨今では男性も)をあなたの嗅覚がキャッチしていませんか?
内からでるオーラの美しいこと!ローマは1日にしてならず。
きっと毎日のひと手間の積み重ねが習慣となり自分のものになっていらっしゃるのでしょう。
とは言え、書いてる私もひと手間ラリーを心がけておりますが、果たして成果やいかに。自分のことはさておき…。
おっと私も「さておき」してはダメでした。
「めんどくさい」と思う心が、「朝は忙しいから~」「あの方はお時間があるのよきっと」なんて言い訳を見つけるプロに変身してしまいます。
大変です!それでは私もおブスちゃんになっちゃうわ。
私もそんな一人だからこそ皆様と共に一歩綺麗になりたい。
綺麗だな~と思える自分になりたいですね。
さぁ、今日から一緒にちょっとだけひと手間取り入れてみましょう。
入門編1
ご自宅に櫛やブラシはありますか?
持っている櫛やブラシはナイロン樹脂でできていませんか。
‘YES’ の皆様、それはぜ~んぶ手放しましょう~!なんて言ってしまいますと怒られますね。
ナイロン樹脂でできている櫛は静電気を起こしやすいのはご存知のところでしょう。
実は髪を梳かす時に生じる静電気、これは、とにかく髪に悪影響です。
絡み、切れ毛の主な原因になります。
まずは、天然オイルを含むつげ櫛で毛先の絡みをまずとりましょう。
そして優しく根元から毛先にに向かって梳きほぐしていきましょう。
この時、櫛は頭皮に直角で。
ノーテンションですよ。
引っ張らないでね。
フケや埃を取る時は櫛の先を下に向けてこそぎ落とすようにすると、櫛の細かな目でしっかりキャッチできますよ。
ここでは、シャンプーで綺麗になったあとの髪のお話で進めます。
そうそう、皆様も必ず一本は持っているアウトバス(流さなくていいトリートメント)、髪をとかす前に髪につけて、櫛を直角にノーテンションで梳かすだけで浸透がはるかに違います。
髪も一本一本整って、栄養をゴクゴク吸収していきます。
そして、乾かしてあげましょう。
乾かし方はコチラをご覧ください。
乾いた髪にもつげ櫛がオススメですが、もちろん静電気防止効果のあるものであればナイロン樹脂性の櫛(コーム)でも十分です。
女性の身だしなみとして髪を梳かす、美しい仕草ですよね。
(注:公衆の面前で身だしなみを整えてしまってはせっかくの美しさも台無しな気がします。ちょいと人目を気にしたいものです。)
ここまで既にマスターされている美髪の皆様は次へ。
入門編2
ツヤツヤぷるんになるために
ひと手間の次のステップはロールブラシを上手に選んで美髪に表情をつけていきましょう。
ここではあくまでも静電気を避けて、切れ毛をなくし、「ちょっとひと手間」がテーマです。
ブラシの選び方は、
まず、持ち手が木製のもをお選びください。
天然毛には大きく2つ、猪毛・豚毛があります。
もちろん他にも微妙に違う物なんかもあります。
猪毛の特徴は豚毛に比べて、毛自体が太く硬めでコシがあるため、髪の毛をしっかりキャッチしてくれるのが特徴です 。
どんな方にもお使いいただけますが、特にストレートでしっかりした髪質、多毛の方にはオススメです。
たまに猪毛に異素材(ナイロン樹脂)が混ざっているタイプがありますよね。
あれは、髪をよりキャッチしやすくするためのリードの役割を果たします。
猪毛を既に持っていらっしゃる方で、イマイチ上手に髪をキャッチできず、引っかかってしまい、かえってもつれる、という方にはこのタイプがオススメでしょう。
豚毛は毛自体が柔らかいため、髪の毛が軟毛・切れ毛になりやすという方にオススメです。
ブラシにコシがないためキャッチしてテンションをかける力が弱い、逆に言えば、絡みにくくほどけやすいので、天然ブラシ初心者の方には向いているかもしれません。
ちなみに、あずきざわ美容室では猪毛と豚毛、両方使っておりますので、興味のある方は是非お声かけください。
ブラシの種類についてもまた特集しますね。
素敵な美髪になるために、ほんのひと手間をかけていきたいですね。